「東山(ひがしやま)」は、高知県の山村で昔から作られている干し芋を指します。
なぜ干し芋ではなく東山とよばれるかご存知ですか?山で採れる干し菓子から、干菓子山【ほしがしやま、ひがしやま】 この言葉から東山という名称がついたとも言われています。※諸説あります。
もともと芋の糖度が高いので、砂糖などをいれる必要がないのが、この東山の素晴らしさ。四万十流域でもその干し芋を作り、おやつとして炙ってよく食べていました。
今から10年程前、四万十市東富山地区の皆さんが、この「干し芋・東山」を作って販売をしている時に、 ある研修会で出会い、その商品を売ってもらえないかというお話をいただき、販売をお手伝いすることになりました。
商品開発の際、以前から栗のペーストを作っていたので、原料である人参芋のペーストを作り、お菓子に出来ないかという提案が。
その頃毎年のように、「四万十の栗」を使った商品開発を進めていましたが、芋を使った商品化は、今までと少しやり方が違うこともあり、東京の専門家の方に試作品を依頼することとなりました。
コンセプトは芋そのままの甘さを活かすこと。 そうして出来上がった焼き菓子・ひがしやまは、バターと砂糖、白餡を少し足したのみの芋の甘さ、香り感じるスイートポテト風の商品です。販売する形にもこだわり、干し芋風に薄くし、楕円形に細長くなりました。
着色料は一切なし。芋本来の鮮やかなオレンジ色ひがしやまが目指す食感は「もっちり感」。 使用する人参芋ペーストは毎回水分の保有量が異なります。そこで、理想の食感を生み出すためにまずは水分の調節を行います。 焼き作業もペーストごとにテストを行い、納得ができた後で本番に移ります。この手間ひまが、ひがしやまこだわりのもっちりとした食感を生み出します。
鮮やかなオレンジ色は人参芋本来の色。着色料や添加物は一切使用していません。
国産のお砂糖に変わりました
この砂糖は沖縄産のサトウキビでつくられる原材糖のみを使用した、良質な国産砂糖で作られています。コクがありながらもさっぱりとした風味を感じることができます。
「四万十川に負担をかけないものづくり」
四万十ドラマは「四万十川に負担をかけないものづくり」というコンセプトのもと、商品づくりを進めています。 毎年商品開発を数アイテム作っておりますが、販売開始から10年近くたっても当店人気商品トップ3に入ります。 四万十川の流れのように、自然にまかせながらも、この地域で栽培から加工、そして販売をしていく仕組みを「ひがしやま」を通じて続けていきます。