生姜と粗糖のみ、本物の「ジンジャーシロップ」
使用している桐島畑の生姜は、農薬も化学肥料も使わず、全てオーガニックで栽培。「うちの生姜は辛いよ~」とニコニコしながら話す桐島さんの言葉通り、パンチのあるピリッとした辛さに定評があります。
また後にひかない「すっきりとした辛さ」も桐島生姜の特徴。保存にも気を使っており、生姜の原産地は熱帯地方、本来は寒さに弱く多湿を好みます。十和地域では山に穴を掘り、洞窟のような場所に生姜を保存。これを壺(つぼ)と呼び、年間を通して室温は14度前後、湿度100%近くに保っています。
この『自然の温湿管理装置』で一年分の生姜を適切に保存。そんな生姜を煮たのち、粗糖を加えただけの本来の味がしっかりと楽しめる「本物の生姜をつかったジンジャーシロップ」。おすすめの逸品です。
土づくりの大切さ
桐島畑さんのこだわりでまず挙がるのは「土づくり」。全ての栽培をオーガニックで手掛けており、その土台となるのが10年以上の歳月をかけて作り上げた「土」なのだそう。
そして「菌根菌」が特に大切で「私の農業はまず土づくりを大切にしています。化学肥料や農薬をやれば、その時の病気は防げるかもしれんけど、野菜自体のチカラが育たんね。いい土をつくり、微生物と野菜を共存させる環境を作らんといけません。大切なのはね、なに言うてもやっぱり菌根菌よ!」と語る桐島さん。
土の中の微生物を増やして良い菌をつくり、その菌が根に付着してその植物と共生する事の出来る菌だそうで、化学肥料ではこの菌は育たず、土と植物が助け合える土づくりを心がけています。
自分らしく、そして面白く。
就農して35年以上経ちますが、まだまだ現役バリバリの桐島さん。
アメリカで2年間農協研修をした後、最初の6~7年間は地元JAに出荷する野菜として、主に米ナスの栽培をしていましたが「段々とね、マニュアル通りにやるのがつまらんなってきてね。」と、アメリカで学んだ事を思い出しながら、国に守られながらの日本の農業の弱さに少しづつ疑問を抱き、試行錯誤しながら28歳で完全に有機栽培に転換。
ナバナ・オクラ・スナップエンドウなどでスタートし、同じ志を持つ仲間たちと支え合って経験を重ね、現在では年間78品目もの野菜を、すべてオーガニックで栽培するスーパー農家にまでなりました。