品質を揃え、高クオリティのお米を提供する
始めた当初は生産方法などが確立しておらず、美味しくもばらつきがあったと語る宮内商店さん。そこから試行錯誤する中でお米農家のパイオニア「遠藤五一」さんに一から米作りを学び、この地域に合わせた肥料の配合を一緒に組み立て現在では全農家で肥料の配合を統一。
品質の向上はもちろん、同じ品質のものを、同じ価格で提供するという点に重きをおいており、「どう美味しいのか」を統一させることに成功しました。
その後品種を「にこまる」に変え、色々な取り組みを経てついに米・食味分析鑑定コンクールで金賞を受賞、さらに『お米日本一コンテスト』でも日本一おいしいお米に選ばれました。受賞後も毎年継続して同じ以上の味を提供することを心がけ全国が認める「仁井田米」を作り続けています。
徹底した仁井田米の検査や管理
宮内商店さんは検査や精米についても大きなこだわりがあり、まず味度を測定する際2種類の機械を使って測定。
一つは玄米の状態、もう一つは炊飯して食べるときにより近い状態で測定します。そうすることにより、味にブレがなく、いつでも高クオリティのお米を提供出来るとのこと。
また検査の後の精米に関しても抜かりはありません。宮内商店では最新の設備を導入し、徹底した品質管理を行なっています。
こちらも2種類の高性能の色彩選別機にかけ、不純物や斑点米を始め、従来では取り除きにくかったガラス片なども取り除きながら精米、そのほかHACCP認証(高知県が行う衛生管理の認証制度)も取得しており、昔はあまり広まっていなかった品質管理をいち早く導入し徹底管理しています。
米から生まれる全てのものを全国へ
宮内商店では米粉や米粉を使ったスイーツの販売にも力を入れています。初め米粉のカステラを作りたい!と思い立ち、九州にある工場にお願いに行ったが「無理です」と断られてしまったそう。
しかし、なんとかお願いして試しに作るとうまい具合にふくらんで焼け、その場でその釜を購入、それから製造・販売を開始。と、フットワーク軽く行動することにより、今では他にもクッキーやバスクチーズケーキなどを開発、ふるさと納税や道の駅でも高評価を得ています。
これからは四国圏内での販売・流通体制のほかにも全国のみなさんに仁井田米を食べてもらえるような仕組みを作り提供していきたい、と語ってくれました。